第4章 マイジャイロの指導法*******(6)勉強しているのに成績が上がらない理由

成績の上がる仕組み

勉強しているのに成績が上がらない理由は、勉強時間の不足だけではありません。
その時間の中で、子どもの頭が本当に動いているかが大切です。

「うちの子は、勉強していないわけではありません」

保護者の方から、このような相談を受けることがあります。

学校の宿題はやっている。
塾にも通っている。
テスト前には机に向かっている。
ノートも取っている。
問題集も解いている。

それなのに、成績が思うように上がらない。

このようなとき、保護者の方は不安になります。

「勉強時間が足りないのだろうか」
「もっと問題を解かせた方がよいのだろうか」
「塾を変えた方がよいのだろうか」
「本人のやる気が足りないのだろうか」

もちろん、勉強時間は大切です。
やる気も必要です。
問題演習も必要です。

しかし、勉強しているのに成績が上がらない場合、原因は時間の不足だけではないことがあります。

大切なのは、勉強時間の長さだけではありません。

その時間の中で、子どもの頭が本当に動いているかどうかです。

机に向かっている。
ノートを写している。
問題を解いている。
丸つけをしている。

これらは、一見すると勉強しているように見えます。

しかし、その中で、

「なぜそうなるのか」
「どこで間違えたのか」
「教科書のどこにつながっているのか」
「次に同じ問題が出たら、自分で解けるのか」

を考えていなければ、成績にはつながりにくくなります。

勉強しているのに成績が上がらない子には、いくつか共通した特徴があります。

一つ目は、授業を聞いて「わかった気」になっていることです。

先生の説明を聞くと、その場ではわかったように感じます。
先生が順番に説明してくれるので、理解できたように思えます。
板書を写し、うなずきながら聞いていると、勉強した気持ちにもなります。

しかし、先生の説明を聞いてわかることと、自分で解けることは違います。

テストでは、先生は隣にいません。
問題文を読むのも自分です。
何を問われているのかを判断するのも自分です。
どの解き方を使うかを選ぶのも自分です。

授業を聞いてわかっただけでは、テストで使える力になっていないことがあります。

二つ目は、問題を解いて丸つけをして終わっていることです。

問題集をたくさん解いている。
宿題もきちんとやっている。
丸つけもしている。

それなのに成績が上がらない子がいます。

その場合、間違えた問題をどう扱っているかが大切です。

間違えた理由を確認しているか。
教科書に戻って理解し直しているか。
もう一度自分で解き直しているか。
同じ間違いを繰り返さないようにしているか。

ここが抜けていると、問題を解いても力になりにくくなります。

問題を解くこと自体が目的ではありません。
間違いから理解を深めることが大切です。

三つ目は、教科書に戻っていないことです。

成績が上がらない子の中には、問題集だけを進めている子がいます。
問題を解いて、答え合わせをして、解説を少し見て終わる。

しかし、わからない原因は、教科書の内容が理解できていないところにあることが多いのです。

言葉の意味がわからない。
基本の説明が理解できていない。
例題の考え方が入っていない。
前の単元とのつながりが見えていない。

この状態で問題だけを解いても、根本的な理解は深まりません。

わからないときには、教科書に戻ることが必要です。

教科書を読み直す。
言葉の意味を確認する。
例題の流れを見る。
なぜその解き方になるのかを考える。

この作業が、理解を深めます。

四つ目は、勉強が受け身になっていることです。

先生に説明してもらう。
答えを教えてもらう。
言われた宿題をやる。
丸つけをして終わる。

このような勉強は、一見まじめに見えます。
しかし、自分の頭で考える時間が少ないと、成績は伸びにくくなります。

成績を上げるには、自分で読む力が必要です。
自分で考える力が必要です。
自分でわからないところを見つける力が必要です。
自分で解き直す力が必要です。

受け身の勉強から、自分で学ぶ勉強へ変わることが大切です。

五つ目は、理解があいまいなまま進んでいることです。

「なんとなくわかった」
「答えを見ればわかる」
「同じ問題ならできる」
「先生に聞けばわかる」

この状態では、理解がまだ浅いことがあります。

テストでは、問題の形が少し変わります。
聞かれ方も変わります。
複数の知識を組み合わせて考えなければならないこともあります。

そのため、あいまいな理解のままでは、点数につながりにくいのです。

本当に必要なのは、完全理解です。

なぜそうなるのかがわかる。
自分の言葉で説明できる。
間違えた理由がわかる。
少し形が変わっても考えられる。
もう一度自分で解き直せる。

この状態まで理解を深めることが、成績を上げるためには必要です。

勉強しているのに成績が上がらないとき、子どもを責めるだけでは解決しません。

「もっとやりなさい」
「集中しなさい」
「やる気を出しなさい」

と言っても、勉強の中身が変わらなければ、結果は変わりにくいのです。

大切なのは、その子の勉強がどこで止まっているのかを見ることです。

授業を聞いてわかった気になっているのか。
問題を解いて終わっているのか。
間違い直しができていないのか。
教科書に戻れていないのか。
自分で読む力が弱いのか。
理解があいまいなまま進んでいるのか。

原因が見えると、必要な指導も見えてきます。

マイジャイロでは、ただ勉強時間を増やすことだけを目指していません。

子どもが自分で教科書を読みます。
自分で意味を考えます。
自分でわからないところを見つけます。
どうしてもわからないところを先生が助けます。
そして、もう一度自分の頭で理解し直します。

この流れを大切にしています。

先生が最初から全部説明してしまうと、子どもは受け身になりやすくなります。
反対に、わからないまま放置してしまうと、勉強は苦しくなります。

だからマイジャイロでは、教えすぎず、放置もしない指導を行います。

子どもが自分で考える時間を守る。
しかし、わからないところでは先生が助ける。
そして、先生の助けを受けたあと、もう一度自分で考え直す。

この繰り返しによって、子どもの勉強は少しずつ変わっていきます。

勉強しているのに成績が上がらない子に必要なのは、ただ量を増やすことではありません。

勉強の質を変えることです。

聞くだけの勉強から、読む勉強へ。
写すだけの勉強から、考える勉強へ。
解くだけの勉強から、間違いを直す勉強へ。
教えてもらう勉強から、自分で理解する勉強へ。

この変化が起きたとき、成績は動き始めます。

成績を上げるのは、勉強している姿だけではありません。

子どもの頭が本当に動いている時間です。

教科書を読み、
意味を考え、
わからないところを見つけ、
必要な助けを受け、
もう一度自分で理解し直す。

この勉強に変わったとき、勉強時間は成績につながる時間になります。

勉強しているのに成績が上がらない。

その原因は、努力不足ではなく、勉強のやり方にあるのかもしれません。

マイジャイロは、子どもの勉強を「やっているだけの勉強」から、「成績につながる勉強」へ変えていきます。