第2章 理解が深まる「読む勉強」****(1)聞く勉強と読む勉強の違い

成績の上がる仕組み

聞く勉強は、先生の理解を受け取る勉強。
読む勉強は、自分の理解を作る勉強です。

勉強には、大きく分けて二つの形があります。

一つは、先生の説明を聞いて理解する勉強です。
もう一つは、教科書を自分で読んで理解する勉強です。

どちらも大切な勉強です。

先生の説明を聞くことには、大きな意味があります。
わからない内容を、先生が整理してくれる。
難しい言葉を、わかりやすく言い換えてくれる。
考える順番を、示してくれる。
つまずきやすいところを、先に説明してくれる。

そのため、子どもは先生の説明を聞くことで、「なるほど」「わかった」と感じることができます。

しかし、ここで大切な点があります。

先生の説明を聞いて理解する勉強は、先生の理解を受け取る勉強だということです。

先生は、教科書の内容を自分の頭で理解し、それをわかりやすく整理して話します。
子どもは、その先生が整理した理解を聞いています。

つまり、聞く勉強では、子どもは先生の理解の流れに乗って理解しているのです。

もちろん、これはとても大切です。
最初の入口として、先生の説明は必要です。
一人では理解できないところを、先生が助けることも必要です。

しかし、先生の説明を聞いてわかっただけでは、まだ本当の意味で自分の理解になっていないことがあります。

その場ではわかった気がする。
先生の話を聞くと納得できる。
板書を見ると理解できたように感じる。

でも、家に帰ると解けない。
自分で問題を読んでも手が止まる。
少し形が変わると、何をすればよいかわからない。

このようなことが起こるのは、先生の理解を受け取っただけで、自分の頭の中で理解を作るところまで進んでいないからです。

一方、読む勉強は違います。

教科書を自分で読むとき、子どもは自分の頭で意味を取らなければなりません。

「この言葉はどういう意味だろう」
「前の説明とどうつながっているのだろう」
「なぜこの式になるのだろう」
「この部分は何を言いたいのだろう」
「どこが大事なのだろう」

このように、自分で考えながら読まなければ、教科書の内容は頭に入りません。

読む勉強は、ただ文字を目で追うことではありません。
教科書に書かれている内容を、自分の頭の中で組み立て直すことです。

つまり、読む勉強は、自分の理解を作る勉強です。

ここが、聞く勉強と読む勉強の大きな違いです。

聞く勉強は、先生の理解を受け取る勉強。
読む勉強は、自分の理解を作る勉強。

この違いは、成績に大きく関係します。

なぜなら、テストで必要なのは、先生の説明を思い出すことだけではないからです。
テストでは、自分で問題を読み、自分で意味を考え、自分で解き方を選ばなければなりません。

そのためには、自分の頭で理解を作る力が必要です。

先生の説明を聞いてわかる子でも、自分で読んで理解する力が弱いと、テストでは力を発揮しにくくなります。
反対に、自分で読んで理解できる子は、先生がいない時間にも勉強を進めることができます。

教科書を読める。
例題を読める。
解説を読める。
間違えたところを自分で確認できる。
わからないところを自分で見つけられる。

この力が育つと、勉強は大きく変わります。

先生に教えてもらわなければ進めない勉強から、先生がいない時間にも自分で進められる勉強へ変わっていきます。

これは、自立学習の第一歩です。

マイジャイロでは、先生の説明を否定しているわけではありません。

先生の説明は大切です。
わからないところを助ける先生の役割も大切です。

しかし、先生が最初から全部説明してしまうと、子どもはいつまでも先生の理解を受け取る側にとどまってしまいます。

大切なのは、先生の理解を聞くだけで終わらせないことです。

まず自分で読む。
自分で意味を考える。
自分で理解しようとする。
どうしてもわからないところを先生が助ける。
そして、もう一度自分の頭で理解し直す。

この流れによって、子どもの中に自分の理解が育っていきます。

聞いてわかったことを、読んで確かめる。
読んでわからなかったところを、先生に助けてもらう。
助けてもらったあと、もう一度自分で読んで理解する。

この繰り返しが、理解を深めます。

成績が上がる子は、ただ説明を聞いている子ではありません。
自分で読み、自分で考え、自分の理解を作っていく子です。

聞く勉強は、理解の入口です。
読む勉強は、理解を自分のものにする勉強です。

マイジャイロが大切にしているのは、この「読む勉強」です。

教科書を自分で読み、
自分で考え、
自分で理解し、
自分で進める。

この力が育つと、子どもは先生に頼るだけの勉強から、自分で学ぶ勉強へ進んでいきます。

そして、自分で学べるようになった子は、成績の伸び方が変わっていきます。