1分ルールとは、すぐに教えず、しかし放置もしないためのルールです。
まず自分で考え、それでも進まなければ先生が助けます。
マイジャイロでは、子どもが問題に向かったとき、すぐに答えを教えることはしません。
まず、自分で考える時間を大切にします。
しかし、わからないまま長く放置することもしません。
この「教えすぎない」と「放置しない」の間にあるのが、マイジャイロの1分ルールです。
1分ルールとは、子どもが問題や教科書に向かったとき、まず1分ほど自分で考えてみるという考え方です。
すぐに先生に聞くのではなく、
すぐに答えを見るのでもなく、
すぐにあきらめるのでもなく、
まず自分の頭で考えてみる。
この時間を大切にします。
なぜ1分なのでしょうか。
それは、子どもが自分の頭を動かすためには、少し考える時間が必要だからです。
問題を読んだ瞬間にわからない。
教科書を見てもすぐには意味が取れない。
例題を見ても、最初は何をしているのかわからない。
そのようなとき、すぐに先生が説明してしまうと、子どもは自分で考える前に、先生の理解を受け取ることになります。
それでは、子どもの頭が十分に動きません。
勉強で大切なのは、先生の説明を聞くことだけではありません。
自分で問題を読む。
自分で意味を考える。
自分でどこがわからないのかを探す。
自分で前に進もうとする。
この時間が、理解を育てます。
だからマイジャイロでは、まず1分、自分で考える時間を作ります。
この1分は、ただ待つ時間ではありません。
子どもの頭が動く時間です。
「この問題は何を聞いているのか」
「教科書のどこに似た説明があったか」
「例題ではどうしていたか」
「どこまではわかるのか」
「どこからわからないのか」
このように考える時間です。
1分考えることで、子どもは自分の理解の状態に気づきます。
まったくわからないのか。
途中まではわかるのか。
言葉の意味がわからないのか。
式の意味がわからないのか。
問題文の読み取りで止まっているのか。
これが見えてくると、先生の助け方も変わります。
ただ「わかりません」と言うのではなく、
「ここまではわかりました」
「この言葉がわかりません」
「この式になる理由がわかりません」
「例題とどこが違うのかわかりません」
というように、質問が具体的になっていきます。
これが、とても大切です。
勉強ができるようになる子は、わからないところを自分で見つけられるようになります。
わからないところが見えるから、必要な助けを受けられます。
必要な助けを受けたあと、もう一度自分で考え直せます。
そして、少しずつ自分で進められるようになります。
1分ルールは、その力を育てるためのものです。
一方で、1分考えてもまったく進まない場合は、先生が助けます。
ここで大切なのは、長く放置しないことです。
わからないまま5分、10分と座っていると、子どもは苦しくなります。
何をすればよいかわからない状態が続くと、集中が切れます。
やる気も失われます。
「自分にはできない」
「勉強はわからない」
「やっても無理だ」
そう感じてしまうこともあります。
だから、マイジャイロでは、わからないまま長く放置しません。
まず1分、自分で考える。
それでも進まなければ、先生が助ける。
この流れを大切にします。
ただし、先生が助けるときも、すぐに答えを教えるわけではありません。
先生の役割は、子どもの代わりに考えることではありません。
子どもがもう一度自分で考えられるように助けることです。
たとえば、
「問題文をもう一度読んでみよう」
「何を聞かれているかな」
「教科書の例題と似ているところはあるかな」
「ここまでは合っているよ」
「次に何をすればよいと思う?」
「この言葉の意味を確認しよう」
このように、子どもの頭がもう一度動くように声をかけます。
先生が全部説明して終わりにするのではありません。
子どもが自分で気づき、自分で理解し、自分で進められるようにするのです。
1分ルールは、子どもを突き放すためのルールではありません。
むしろ、子どもの頭が動く時間を守りながら、わからないまま苦しませないためのルールです。
すぐに教えれば、その場は早く進みます。
しかし、子どもは先生に頼りやすくなります。
長く放置すれば、子どもは自分で考える時間はあります。
しかし、わからないまま苦しくなり、勉強が嫌になることがあります。
その中間にあるのが、1分ルールです。
まず自分で考える。
それでも進まなければ、先生が助ける。
助けてもらったあと、もう一度自分で考える。
この流れによって、子どもは少しずつ自分で学べるようになります。
最初は、1分考えても何も出てこない子もいます。
その場合は、先生が問いかけながら、考え方の入り口を作ります。
問題文の読み方。
教科書の戻り方。
例題の見方。
途中式の意味。
言葉の確認。
間違いの見つけ方。
こうしたことを少しずつ身につけていきます。
すると、最初はすぐに手が止まっていた子が、少しずつ自分で考えるようになります。
「ちょっと待ってください」
「ここを見ればできそうです」
「もう一回やってみます」
「ここまではわかりました」
このような言葉が出てくるようになります。
これは、子どもが自分の頭で勉強に向かい始めた証拠です。
成績を上げるためには、答えを教えてもらうだけでは足りません。
自分で考える力が必要です。
自分で読める力が必要です。
自分でわからないところを見つける力が必要です。
必要な助けを受けたあと、自分でやり直す力が必要です。
1分ルールは、この力を育てるための入口です。
マイジャイロが大切にしているのは、子どもが先生に依存する勉強ではありません。
先生の助けを受けながらも、少しずつ自分で考え、自分で理解し、自分で進められる勉強です。
そのために、まず1分、自分で考える。
この短い時間が、子どもの頭を動かします。
そして、どうしても進めないときは、先生が必要な助けを出します。
教えすぎず、放置もしない。
1分ルールは、このマイジャイロの指導法を具体的にしたものです。
自分で考える時間を守る。
わからないまま苦しませない。
必要なところで先生が助ける。
そして、もう一度自分で理解し直す。
この繰り返しが、子どもを自立学習へ導いていきます。


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