第4章 マイジャイロの指導法*******(1)マイジャイロはなぜ最初から全部教えないのか

成績の上がる仕組み

マイジャイロは、最初から全部を教えません。
それは、子どもが自分の頭で理解する時間を大切にしているからです。

マイジャイロでは、子どもに最初から全部を説明することはしません。

このように言うと、

「教えてくれない塾なのですか」
「わからないまま放っておくのですか」
「先生が説明しないなら、塾に通う意味がないのではないですか」

と思われるかもしれません。

しかし、マイジャイロが大切にしているのは、教えないことではありません。

大切にしているのは、子どもが自分の頭で理解する時間です。

成績を上げるためには、先生の説明を聞くだけでは足りません。

先生がわかりやすく説明すると、子どもはその場では「わかった」と感じます。
先生の説明の流れに乗れば、理解できたように感じることもあります。

しかし、テストのときに先生はいません。

問題文を読むのも自分です。
何を問われているのかを考えるのも自分です。
どの解き方を使うかを選ぶのも自分です。
間違いに気づき、直すのも自分です。

だから、成績を上げるためには、先生の理解を受け取るだけでなく、自分の理解を作る必要があります。

マイジャイロが最初から全部教えないのは、この自分の理解を作る時間を大切にしているからです。

子どもが教科書を読む。
自分で意味を考える。
どこがわかり、どこがわからないのかを感じる。
例題を見ながら、自分で考えてみる。
問題に向かって、自分の頭を動かす。

この時間がなければ、本当の意味での理解は育ちません。

先生が最初から全部説明してしまうと、子どもは受け身になりやすくなります。

先生が考えた順番。
先生が整理した内容。
先生が強調した大切なところ。

それを聞くことで、子どもは「わかった」と思います。

しかし、それはまだ先生の理解を受け取っている段階です。

本当に必要なのは、そのあとです。

自分で読めるか。
自分で考えられるか。
自分で問題に向かえるか。
自分で間違いを直せるか。
自分で理解を深められるか。

ここまで進んで、はじめて勉強は自分のものになります。

もちろん、マイジャイロは子どもを放っておくわけではありません。

わからないところをそのままにすることはしません。
できない子を突き放すこともしません。

子どもが自分で考えてもどうしても進めないとき、先生が助けます。

言葉の意味がわからないとき。
教科書の文章の流れがつかめないとき。
例題の式の意味がわからないとき。
どこで間違えたのかわからないとき。
問題をどう読み取ればよいかわからないとき。

そのような場面では、先生が必要な助けを出します。

ただし、すぐに答えを教えるのではありません。

子どもがもう一度自分で考えられるように助けます。

「ここには何と書いてある?」
「この言葉の意味は何だろう?」
「前の例題とどこが似ている?」
「どこまでわかって、どこからわからない?」
「もう一度ここを読んでみよう」

このように、先生は子どもの頭が動くように導きます。

先生が代わりに考えるのではありません。
子どもが自分で考えられるように支えるのです。

ここに、マイジャイロの指導の特徴があります。

教えすぎない。
しかし、放置もしない。

この二つの間に、本当の指導があります。

教えすぎると、子どもは先生に頼りすぎてしまいます。
わからないとすぐに聞く。
考える前に答えを待つ。
教えてもらわないと進めない。

この状態では、自立学習にはつながりません。

反対に、まったく教えずに放置してしまえば、子どもは苦しくなります。

わからないまま時間だけが過ぎる。
何をすればよいかわからない。
勉強が嫌になる。
やる気を失ってしまう。

これも正しい指導ではありません。

大切なのは、子どもが自分で考える時間を守りながら、必要なところで先生が助けることです。

マイジャイロでは、まず子どもに教科書を読ませます。

これは、子どもを突き放すためではありません。

自分で読む力を育てるためです。
自分で理解する力を育てるためです。
先生がいない時間にも勉強を進められる力を育てるためです。

最初は、教科書を読むことに慣れていない子もいます。

言葉の意味がわからない。
文章が長くてつかめない。
どこが大切なのかわからない。
例題を見ても、何をしているのかわからない。

その場合は、先生が助けます。

しかし、先生が全部説明して終わりにはしません。

先生の助けを受けたあと、もう一度子ども自身が読み直します。
自分の頭で意味を取り直します。
自分で問題に向かいます。
自分で理解したことを使ってみます。

この繰り返しによって、少しずつ自分で学ぶ力が育っていきます。

マイジャイロが目指しているのは、先生がいないと勉強できない子を作ることではありません。

先生の助けを受けながらも、少しずつ自分で学べる子を育てることです。

自分で教科書を読める。
自分で意味を考えられる。
自分でわからないところを見つけられる。
必要なところを先生に質問できる。
もう一度自分で考え直せる。
理解したことを問題演習につなげられる。

この力が育つと、子どもは先生がいない時間にも勉強を進められるようになります。

そして、この力こそが成績を上げる土台になります。

マイジャイロが最初から全部教えないのは、子どもを困らせるためではありません。

子どもの頭が動く時間を大切にするためです。

先生の説明を聞いて終わる勉強ではなく、
自分で読み、
自分で考え、
自分で理解し、
自分で進める勉強へ変えていくためです。

勉強は、先生に教えてもらうだけでは伸びません。

子ども自身の頭が動いたとき、理解は深まります。
自分で考えて「わかった」と感じたとき、やる気が生まれます。
自分でできた経験が積み重なったとき、成績は変わり始めます。

だから、マイジャイロは最初から全部を教えません。

教えないのではありません。

子どもが自分で理解する力を育てるために、必要なところで助けるのです。

それが、マイジャイロの指導法です。