塾に通っているだけでは、成績は上がりません。
大切なのは、その時間の中で子どもの頭が本当に動いているかです。
「塾に通っているのに、成績が上がりません」
保護者の方から、このような相談を受けることがあります。
週に何回も塾に行っている。
授業も受けている。
宿題も出されている。
テスト前には追加で勉強している。
それなのに、思ったように成績が上がらない。
このようなとき、保護者の方は不安になります。
「塾が合っていないのだろうか」
「もっと授業を増やした方がよいのだろうか」
「本人のやる気が足りないのだろうか」
「このままで受験に間に合うのだろうか」
そう感じるのは当然です。
しかし、塾に通っているのに成績が伸びないとき、原因は一つではありません。
大切なのは、塾に通っているかどうかだけではありません。
その塾の時間の中で、子どもの頭が本当に動いているかどうかです。
先生の説明を聞いている。
ノートを取っている。
問題を解いている。
宿題を出されている。
これだけを見ると、勉強しているように見えます。
しかし、その中で子どもが、
「なぜそうなるのか」
「どこがわからないのか」
「どう考えれば解けるのか」
「間違えた理由は何か」
「次に同じ問題が出たら自分で解けるのか」
を考えていなければ、成績にはつながりにくくなります。
塾に通っているのに伸びない子には、いくつかの共通点があります。
一つ目は、授業を聞いて「わかった気」になっていることです。
先生の説明はわかりやすい。
聞いていると、なるほどと思う。
板書を写すと、勉強した気になる。
しかし、先生の説明を聞いてわかることと、自分で解けることは違います。
先生が説明してくれている間は、先生の理解の流れに乗っています。
先生が問題を整理し、順番を示し、考え方を言葉にしてくれます。
そのため、その場ではわかったように感じます。
しかし、テストでは先生はいません。
自分で問題文を読み、何を聞かれているのかを判断し、どの解き方を使うかを選ばなければなりません。
授業中はわかるのに、テストになるとできない。
説明を聞けばわかるのに、一人では解けない。
この場合、先生の説明を受け取る勉強で止まっている可能性があります。
二つ目は、問題を解いて終わっていることです。
塾では、多くの問題を解くことがあります。
問題演習は大切です。
しかし、問題をたくさん解くだけでは、成績は上がりません。
大切なのは、間違えたあとです。
なぜ間違えたのか。
どこで考え方がずれたのか。
教科書のどこに戻ればよいのか。
次に同じような問題が出たら、どう考えればよいのか。
もう一度自分で解き直せるのか。
ここまでやって、初めて問題演習は力になります。
丸つけをして、赤で答えを書いて終わり。
解説を見て、なんとなく納得して終わり。
次の問題に進んで終わり。
この勉強では、間違いが成績につながりません。
三つ目は、教科書や基本に戻っていないことです。
成績が伸びない子の中には、問題集ばかり進めている子がいます。
もちろん、問題集は必要です。
しかし、基本が理解できていないまま問題だけを解いても、つまずきは残ります。
言葉の意味がわからない。
教科書の説明が理解できていない。
例題の考え方が入っていない。
前の単元とのつながりが見えていない。
この状態で問題演習を続けても、根本的な理解は深まりません。
わからないときには、教科書に戻ることが必要です。
教科書を読み、言葉の意味を確認する。
例題を見て、考え方の流れをたどる。
なぜその式になるのかを考える。
本文と問題をつなげる。
この作業が、理解を深めます。
四つ目は、塾での勉強が受け身になっていることです。
先生が説明してくれる。
先生が答えを教えてくれる。
先生が次にやることを決めてくれる。
子どもはそれに従って進める。
この形は、一見すると安心に見えます。
しかし、子どもが受け身のままだと、自分で勉強を進める力が育ちにくくなります。
成績を上げるためには、塾の中だけでなく、塾の外でも勉強できる力が必要です。
自分で教科書を開く。
自分で読む。
自分で意味を考える。
自分でわからないところを見つける。
必要なところを先生に質問する。
もう一度自分で解き直す。
この力が育たないと、塾にいる時間だけは勉強しても、家での勉強が止まってしまいます。
本当に差がつくのは、先生がいない時間です。
塾に通っているのに伸びない子は、塾で教えてもらう時間はあっても、自分で学ぶ力が十分に育っていないことがあります。
五つ目は、理解が浅いまま進んでいることです。
「授業ではわかった」
「同じ問題ならできた」
「答えを見ればわかる」
「解説を読めばなんとなくわかる」
この状態では、まだ理解が浅いことがあります。
テストでは、問題の形が変わります。
聞かれ方も変わります。
少し応用された形で出されることもあります。
そのときに必要なのは、表面的な理解ではありません。
なぜそうなるのかがわかること。
自分の言葉で説明できること。
間違えた理由がわかること。
少し形が変わっても考えられること。
この状態まで理解を深める必要があります。
マイジャイロでは、この状態を「完全理解」と考えています。
答えが合ったかどうかだけではなく、なぜそうなるのかまで理解すること。
先生の説明を聞いて終わるのではなく、自分の頭で理解し直すこと。
問題を解いて終わるのではなく、間違いを見直して自分の力に変えること。
ここが、成績を伸ばすためには重要です。
塾に通っているのに伸びないとき、ただ授業時間を増やすだけでは解決しないことがあります。
必要なのは、勉強の中身を変えることです。
聞くだけの勉強から、読む勉強へ。
教えてもらう勉強から、自分で理解する勉強へ。
問題をこなす勉強から、間違いを直して深める勉強へ。
塾にいる時間だけの勉強から、先生がいない時間にも進められる勉強へ。
この変化が必要です。
マイジャイロでは、先生が最初から全部説明して終わる指導ではありません。
まず子どもが教科書を読みます。
自分で意味を考えます。
自分でどこがわかり、どこがわからないのかを見つけます。
どうしてもわからないところを先生が助けます。
そして、もう一度自分で考え直します。
この流れを大切にしています。
なぜなら、成績を上げるのは、先生が話した時間だけではないからです。
子どもの頭が動いた時間です。
自分で読み、
自分で考え、
自分で理解し、
自分で解き直す。
この時間が増えると、勉強は受け身ではなくなります。
もちろん、先生の説明は大切です。
わからないところを助ける先生の役割も大切です。
しかし、先生の説明だけに頼ってしまうと、子どもは自分で学ぶ力を育てにくくなります。
マイジャイロが大切にしているのは、教えすぎず、放置もしない指導です。
先生がすべてを先に説明するのではなく、子どもがまず考える。
しかし、わからないまま放置はしない。
必要なところで先生が助ける。
そして、もう一度子ども自身の理解に戻す。
この繰り返しが、自立学習につながります。
塾に通っているのに伸びない。
その理由は、塾に行っていないからではありません。
勉強時間がまったくないからでもありません。
塾での時間が、子ども自身の理解に変わっていない可能性があります。
授業を聞いた。
問題を解いた。
宿題をやった。
そこで終わらず、
自分で読めるか。
自分で考えられるか。
自分で解き直せるか。
自分で説明できるか。
先生がいない時間にも進められるか。
ここまで見ることが大切です。
マイジャイロは、子どもを「塾に通っているだけ」の状態で終わらせません。
塾の時間を、子どもの頭が動く時間に変える。
先生の説明を、自分の理解に変える。
間違いを、次にできる力に変える。
塾での学びを、家でも進められる勉強に変える。
この流れを作ることで、成績は少しずつ変わっていきます。
塾に通っているのに伸びないと感じたときは、塾に行っているかどうかだけを見るのではなく、そこでどのような勉強をしているかを見ることが大切です。
成績を上げるのは、塾にいる時間そのものではありません。
その時間の中で、子どもの頭がどれだけ動き、自分の理解をどれだけ作れたかです。


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