「好き」は、夢をかなえる最高の原動力

ジャイロ式

「好き」こそ ものの 上手なれ

人生で望むものを手に入れるために、最も効果のある方法は「それを好きになること」です。
好きになることで、人は自ら進んで努力できるようになります。しかも長期に渡って努力をします。習慣になり趣味になります。
勉強のように長期に渡って努力しなければならない物には最適な方法です。勉強を好きになれた子は、幸せです。勉強で人生を変えられるからです。
勉強を好きになるための方法を伝授します。

勉強を好きにするにはどうしたら良いの?
では、どうすれば勉強を好きになれるのでしょうか?
それにはまず、勉強が嫌いになる理由を知る必要があります。

「嫌い」にも軽いものから強い拒絶までありますが、どの段階でも学習の意欲を下げてしまいます。
つまり、勉強が嫌いなままでは、どれだけ可能性を秘めていても、自分の望みを十分にかなえることは難しくなるのです。
ですから勉強嫌いにさせることを何が何でも避けなければなりません。

勉強を嫌いになる理由/

子どもが勉強を嫌いになるとき、多くは「感情の反応」として起こります。
「意味が分からないまま勉強を強制される」といった状況です。
分からないのに勉強しろというわけです。
母親の立場としては子供が立派な社会人になるためには勉強してもらわなくてはならないのです。しかし子供にとってはそんな母親の気持ちは分りません。
子供にとってはただ分からないのに勉強しろと言われている状態です。
しかも小学生にとっては母親は絶対です。母親の言う事は聞かねば生きていけません。

こうした状況下では、子供の脳にとって分からないのに勉強しろと言うのはストレスです。
分からないのに勉強しなければいけないという葛藤の中で、脳内では静かに「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。
ストレスホルモンは体を危険から守るための防御反応でもありますが、過剰に分泌されると「だるさ」「眠気」「やる気の喪失」「気分の落ち込み」などを引き起こします。

ストレスホルモンの怖さ

例えば勉強しないと怒ったとします。怒られた事で子供は反応し言い合いになる事もあると思います。頭の中は怒られた事で一杯です。しかし意識の上には登って来ないのですが直接原因になったこと例えば怒られた事とは別に体の反応としてコルチゾールというホルモンがでます。

怒られたという不快な現象の裏で、実はホルモンの働きがあるのです。このホルモンの働きの方が重要です。私たちは「怒られたから不快なんだ」と思いがちですが、実際には脳が「これは危険な状況だ」と判断して、化学的に反応しているのです。

このような状態が繰り返されると、子どもの脳は「勉強=嫌なこと」として記憶してしまい、やがて強い拒否反応を示すようになります。

一度勉強を嫌いになってしまうと、それを取り戻すのは簡単ではありません。
だからこそ、最初の印象がとても重要なのです。

勉強が好きになる方法

勉強が好きになるためには分る勉強に徹することです。
分る勉強には満足感、達成感、幸福感というか、を感じることができます。それ自体はとても小さな物ですが勉強を次に続けるためにはとても大切です。
褒める事や楽しませることではありません。褒めても楽しませても分からなければ次に続く満足感は得られません。
そうした小さな満足感は、脳内で快感をもたらす神経伝達物質(ドーパミン)を生み出します。この快感が「勉強は苦にならない」、「勉強をもっとしたい」という気持ちを生み出します。
分るという事は車のアクセルのような物で前に進める作用を担います。

勉強の趣味化とドーパミンの関係

ドーパミンは、人間の行動や習慣形成に大きな影響を与えます。特に、依存症と関連することで知られており、薬物中毒やアルコール中毒、ゲーム中毒、ギャンブル中毒など、制御が難しい状況に至ることもあります。それだけドーパミンは中毒性もあり量が多いと脳に対して強烈な効果があるものです。
しかしドーパミンは生活のいろいろな場面で出るものです。身近なところでは、「仕事が終わったとき」や「性行動」、「食事」でドーパミンが出ます。楽しい時にでるホルモンでむしろ必要不可欠なものだと思います。
学習についても同様にドーパミンはでます。脳が順調に脳の情報処理をしているときです。その時の学習は楽しいものです。そういうことが続くと依存性をともなって出ることすらあります。幸いなことに、学習へのドーパミンの依存は社会的に有害ではなく、むしろ有益で歓迎すべきものです。
学者や研究者の中には、学習に対して強い依存心を持つ人が多く存在します。すなわち勉強を趣味にして勉強が大好きだという人達です。
学習に対するドーパミンの依存性を持つ人々を増やすことは、個人の学習成果の向上にとどまらず、社会全体の知的資産の充実にも貢献します。

努力による天才の創出

スポーツ選手によくあるように「天才」と「努力の天才」がいます。努力の天才とは才能が無いのに努力によって才能を持つ天才と同じレベルになる人たちの事です。勉強でも努力の方法が分れば努力の天才を作る事ができると考えています。いままでそれができなかったのは努力の方法が分からなかったためです。
脳をいつも快の状態に保ちながら勉強する事、すなわち分かって勉強する事です。そして不快の原因であるコルチゾールをださないようにすること、すなわち分からない勉強をしないこと。その結果勉強の時いつもドーパミンがでるようにします。そして勉強が趣味、勉強が大好きな状態を作り出せます。
そのようになった人たちの一部の人が更に努力をして努力の天才として育っていきます。