家で勉強しない子は、怠けているだけとは限りません。
何をすればよいかわからず、勉強に入る入口が見えていないことがあります。
「家でまったく勉強しません」
保護者の方から、よく聞く悩みです。
学校から帰ってくると、スマートフォンを見ている。
ゲームをしている。
動画を見ている。
机に向かっても、すぐに手が止まる。
「勉強しなさい」と言うと、不機嫌になる。
ようやく始めても、長く続かない。
このような様子を見ると、保護者の方は不安になります。
「このままで大丈夫なのか」
「受験に間に合うのか」
「本人に危機感がないのではないか」
「もっと厳しく言った方がよいのではないか」
そう感じるのは当然です。
しかし、家で勉強しない子に対して、ただ「勉強しなさい」と言い続けても、なかなか変わらないことがあります。
なぜなら、家で勉強しない原因は、単に怠けているからとは限らないからです。
子どもが家で勉強しないとき、まず考えたいのは、
「この子は、家で何をすればよいかわかっているのか」
ということです。
机に向かっても、何から始めればよいかわからない。
教科書を開いても、どこを読めばよいかわからない。
問題集を開いても、何を考えればよいかわからない。
間違えた問題を見ても、どう直せばよいかわからない。
この状態では、子どもは家で勉強を始めにくくなります。
大人から見ると、「やればいいだけ」に見えるかもしれません。
しかし、子どもにとっては、勉強の入り口が見えていないことがあります。
何をするかがわからない。
どう進めればよいかわからない。
やってもわからない。
わからないから苦しい。
苦しいから、勉強から逃げたくなる。
この流れに入っている子もいます。
その場合、必要なのは、叱ることだけではありません。
必要なのは、勉強に入れる状態を作ることです。
家で勉強しない子の中には、学校や塾では勉強できる子もいます。
それは、学校や塾には、勉強に入る環境があるからです。
先生がいる。
周りも勉強している。
やることが決まっている。
時間が区切られている。
わからないときに聞ける人がいる。
このような条件があると、子どもは勉強に入りやすくなります。
一方、家ではその条件が弱くなります。
スマートフォンがある。
テレビがある。
ゲームがある。
家族の声が聞こえる。
時間の区切りがない。
何をするかも自分で決めなければならない。
この環境で、自分から勉強を始めるのは、子どもにとって簡単なことではありません。
ですから、家で勉強しない子に対しては、まず環境を整えることが大切です。
たとえば、最初から長時間勉強させようとしないことです。
「今日は2時間勉強しなさい」と言われると、子どもは重く感じます。
始める前から嫌になります。
最初は、短い時間でよいのです。
10分だけ教科書を読む。
英単語を5個だけ確認する。
数学の例題を1つだけ見る。
間違えた問題を1問だけ解き直す。
大切なのは、勉強に入ることです。
一度勉強に入ると、少し続くことがあります。
最初の一歩が重いのです。
だから、家で勉強させるときは、最初の一歩を小さくすることが大切です。
次に大切なのは、「何をするか」を具体的にすることです。
「勉強しなさい」だけでは、子どもには伝わりにくいことがあります。
何をするのか。
どの教科をやるのか。
どのページを読むのか。
何問解くのか。
どこまでやれば終わりなのか。
ここがはっきりしていると、子どもは動きやすくなります。
たとえば、
「数学を勉強しなさい」よりも、
「数学の教科書の例題を1つ読んで、その下の問題を1問解いてみよう」
の方が、取り組みやすくなります。
「英語をやりなさい」よりも、
「今日の本文を3行だけ読んで、意味がわからない単語に印をつけよう」
の方が、始めやすくなります。
子どもが家で勉強しないときは、やる気だけでなく、課題の出し方も大切です。
三つ目に大切なのは、わからないまま進めさせないことです。
家で勉強しない子の中には、過去に「やってもわからない」という経験をたくさんしている子がいます。
教科書を読んでもわからない。
問題を解いても間違える。
解説を読んでも意味がわからない。
直しをしようとしても、何を直せばよいかわからない。
この経験が続くと、子どもは勉強を避けるようになります。
これは、意志が弱いからだけではありません。
わからない勉強が苦しいからです。
ですから、家での勉強では、「わからないところを見つける」ことも大切です。
完璧に解けなくてもよい。
すぐに正解できなくてもよい。
まず、どこがわからないのかを見つける。
これだけでも大切な勉強です。
「ここがわからなかった」
「この言葉の意味がわからなかった」
「この問題の最初がわからなかった」
こうして、わからないところを次に塾や先生に持っていければ、勉強は前に進みます。
家で全部できる必要はありません。
大切なのは、家で少しでも頭を動かし、わからないところを見つけることです。
四つ目に大切なのは、親子で勉強をめぐる言い合いを増やしすぎないことです。
保護者の方が心配するほど、言葉は強くなりやすくなります。
「早くやりなさい」
「またやっていないの」
「そんなことでは成績が上がらない」
「何度言えばわかるの」
こう言いたくなる気持ちはよくわかります。
しかし、勉強のたびに親子で衝突すると、子どもにとって勉強はますます嫌なものになります。
勉強そのものだけでなく、親に注意される時間、叱られる時間、責められる時間になってしまうからです。
すると、子どもは勉強を避けるようになります。
家で勉強する習慣を作るには、親子の関係を壊しすぎないことも大切です。
保護者の役割は、毎回怒って勉強させることではありません。
勉強に入る条件を整えることです。
時間を決める。
場所を決める。
やることを小さくする。
スマートフォンを離す。
終わったら確認する。
できたことを認める。
このように、勉強に入りやすい形を作ることが大切です。
マイジャイロでは、家で勉強しない子に対しても、まずその子がどこで止まっているのかを見ます。
そもそも教科書が読めないのか。
言葉の意味がわからないのか。
問題文が読めないのか。
何をすればよいかわからないのか。
やってもできない経験が続いているのか。
勉強に入る環境が整っていないのか。
原因が違えば、必要な対応も違います。
ただ「家で勉強しなさい」と言うだけでは、解決しにくいのです。
マイジャイロでは、子どもが自分で教科書を読み、意味を考え、わからないところを見つけられるようにしていきます。
そして、どうしてもわからないところを先生が助けます。
この力が育つと、家での勉強も少しずつ変わります。
何をすればよいかがわかる。
教科書をどこから読めばよいかがわかる。
例題をどう見ればよいかがわかる。
わからないところを自分で見つけられる。
次に先生へ何を聞けばよいかがわかる。
この状態になると、子どもは家でも勉強に入りやすくなります。
家で勉強しない子に必要なのは、ただ厳しく叱ることではありません。
勉強に入る入口を作ることです。
最初の一歩を小さくする。
やることを具体的にする。
わからないところを見つける。
親子の衝突を増やしすぎない。
塾や先生と連携して、家でできる形にする。
この積み重ねによって、家での勉強は少しずつ変わっていきます。
子どもが家で勉強しないとき、保護者の方は不安になります。
しかし、その子は怠けているだけではないかもしれません。
何をすればよいかわからないのかもしれません。
やってもわからない経験が続いているのかもしれません。
勉強に入る環境が整っていないのかもしれません。
だからこそ、まず見るべきなのは、子どもの意志の弱さではありません。
その子が勉強に入れる状態になっているかどうかです。
家で勉強する力は、いきなり身につくものではありません。
自分で読み、
自分で考え、
わからないところを見つけ、
必要な助けを受け、
少しずつ自分で進められるようになる。
この力が育つことで、家での勉強も少しずつ変わっていきます。
マイジャイロは、子どもをただ叱って勉強させるのではなく、子どもが自分で勉強に入れる状態を作ることを大切にしています。


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