第1章 なぜ成績は上がるのか/2 授業を聞くだけでは成績が上がらない理由/

成績の上がる仕組み

授業をまじめに聞いているのに、成績が上がらない。

このような子は少なくありません。

本人は授業を聞いています。
ノートも取っています。
先生の説明も、その場では「わかった」と感じています。

それなのに、家に帰ると解けない。
テストになるとできない。
少し形が変わると手が止まってしまう。

これは、子どもの頭が悪いからではありません。
努力していないからでもありません。

原因の一つは、「聞いてわかったこと」と「自分で解けること」は違うという点にあります。

授業で先生の説明を聞いているとき、子どもは先生の理解を受け取っています。

先生は、教科書の内容を理解し、順番を整理し、わかりやすく説明してくれます。
そのため、聞いている子どもは「なるほど」「わかった」と感じやすくなります。

しかし、その理解はまだ、先生が作った理解です。

先生が道筋を示し、先生が考え方を整理し、先生が大事なところを強調してくれています。
子どもはその流れに乗って理解している状態です。

もちろん、これは大切な学習です。
最初の入口として、先生の説明を聞くことには大きな意味があります。

しかし、成績を上げるには、そこで終わってはいけません。

本当に必要なのは、先生の説明を聞いたあとに、子ども自身が自分の頭で考え直すことです。

「なぜそうなるのか」
「どこが大事なのか」
「自分でやるとしたら、どの順番で考えればよいのか」
「似た問題が出たとき、自分で判断できるのか」

ここまで進んで、初めて理解は自分のものになります。

授業を聞いてわかった気になることと、自分で問題を解けることは違います。

たとえば数学では、先生の解説を聞くと、途中式の意味がわかったように感じます。
しかし、自分で解こうとすると、最初の一手が出ないことがあります。

それは、説明を理解したように感じていても、自分で考える力として定着していないからです。

英語でも同じです。
先生が訳してくれれば意味はわかります。
文法の説明を聞けば、その場では納得できます。

しかし、自分で英文を読み、自分で文の構造を見つけ、自分で意味を取れるようにならなければ、テストでは使えません。

理科や社会でも、先生の説明を聞いて「わかった」と思っても、いざ問題で問われると答えられないことがあります。

これは、知識が自分の頭の中で整理されていないからです。

つまり、授業を聞くだけでは、成績に必要な力の途中までしか進んでいないことがあるのです。

成績を上げるためには、次の段階が必要です。

先生の説明を聞く。
教科書を自分で読む。
自分で意味を考える。
わからないところを見つける。
必要なところを先生に質問する。
もう一度自分で解いてみる。
繰り返して、自分の力にする。

この流れがあって、初めて成績は上がっていきます。

マイジャイロでは、先生が最初から全部説明することを大切にしているわけではありません。

まず子どもが教科書を読みます。
自分で意味を考えます。
自分で理解しようとします。

そして、どうしてもわからないところを先生が助けます。

なぜなら、成績を本当に伸ばすのは、先生がどれだけ話したかではなく、子どもの頭がどれだけ動いたかだからです。

先生の説明を聞くことは大切です。

しかし、聞いて終わりでは成績は上がりません。
聞いてわかった気になるだけでは、テストで使える力にはなりません。

大切なのは、聞いたことを、自分で読み、自分で考え、自分で解ける理解に変えることです。

「わかった気がする」から、
「自分でわかる」へ。

「説明を聞けばわかる」から、
「自分で読んで理解できる」へ。

「見ればわかる」から、
「自分で解ける」へ。

この変化が起きたとき、成績は本当に上がり始めます。

授業を聞くことは、勉強の入口です。
しかし、成績を上げるのは、入口に入ったあとです。

自分で読み、
自分で考え、
自分で理解し、
自分で解けるようにする。

ここまで進んで初めて、勉強は本物になります。

マイジャイロが目指しているのは、ただ授業を聞かせることではありません。

子どもが自分の頭で考え、自分で理解し、自分で進める力を育てることです。

授業を聞くだけでは、成績は上がりません。

成績が上がるのは、子ども自身の頭が動き、自分の理解が育ったときです。