第1章 なぜ成績は上がるのか/ 3 成績を上げるのは「先生の説明」ではなく「子どもの頭が動いた時間」/

成績の上がる仕組み

成績を上げるのは、先生の説明でしょうか。

もちろん、先生の説明は大切です。
わからないところを整理し、理解のきっかけを作り、子どもが前に進めるように助ける。
これは先生の大事な役割です。

しかし、成績を本当に上げるものは、先生がどれだけ話したかではありません。

本当に成績を上げるのは、子どもの頭がどれだけ動いたかです。

授業で先生が一生懸命説明していると、子どもはその場では「わかった」と感じます。
わかりやすい説明を聞けば、「なるほど」と思います。
先生が順番に整理してくれれば、内容が理解できたように感じます。

しかし、そのとき本当に子どもの頭は動いているでしょうか。

先生の説明を聞いているだけの時間は、先生の頭が動いている時間です。
先生が考え、先生が整理し、先生がわかりやすい順番に並べています。

子どもはその流れを受け取っています。

もちろん、これも学習の一部です。
しかし、それだけでは成績は十分に上がりません。

なぜなら、テストで問題を解くとき、隣に先生はいないからです。

テストでは、自分で問題を読み、自分で意味を考え、自分で解き方を選ばなければなりません。
つまり、必要なのは「先生の説明を聞いてわかる力」ではなく、「自分で考えて解く力」です。

その力は、先生の話を聞いているだけでは育ちにくいのです。

子どもの頭が本当に動くのは、たとえば次のようなときです。

教科書を自分で読んでいるとき。
「これはどういう意味だろう」と考えているとき。
例題の説明を見ながら、なぜこの式になるのかを考えているとき。
問題を解きながら、どこで手が止まるのかを自分で感じているとき。
間違えたあとに、「なぜ間違えたのか」を考えているとき。

この時間こそ、成績を上げる時間です。

勉強で大切なのは、子どもが受け身でいることではありません。
子ども自身が頭を使い、自分の中で理解を作っていくことです。

先生が説明しすぎると、子どもは「聞いていること」が勉強だと思ってしまうことがあります。

しかし、聞いているだけでは、頭の中で理解が育ちにくい場合があります。
説明を聞いてわかった気になっても、自分で解こうとすると手が止まる。
授業中は理解したと思っても、家に帰ると解けない。
テストになると、どこから考えればよいかわからない。

これは、子どもが怠けているからではありません。
自分の頭で考える時間が足りていないのです。

成績を上げるには、子どもの頭が動く時間を増やす必要があります。

マイジャイロでは、先生が最初から全部説明することを目指していません。

まず子どもが教科書を読みます。
自分で意味を考えます。
自分で理解しようとします。
自分で問題に向かいます。

そして、どうしてもわからないところを先生が助けます。

ここで大切なのは、先生が答えを与えすぎないことです。
すぐに答えを教えてしまうと、子どもが考える時間を奪ってしまうことがあります。

一方で、ただ放置するのもよくありません。
わからないまま長く止まってしまうと、子どもはやる気を失ってしまいます。

だから大切なのは、教えすぎず、放置もしないことです。

子どもが自分で考える時間を守る。
しかし、わからないところでは必要な助けを出す。
そして少しずつ、自分で読んで、自分で考えて、自分で理解できるようにしていく。

これが、マイジャイロの指導です。

成績が上がる子は、ただ長く授業を受けている子ではありません。
先生の説明をたくさん聞いた子でもありません。

成績が上がる子は、自分の頭を使っている子です。

自分で読む。
自分で考える。
自分で理解する。
自分で解く。
間違えたら、自分で原因を探す。
必要なところだけ先生に質問する。

このような勉強ができるようになると、子どもは少しずつ自立していきます。

先生に教えてもらわなければ進めない状態から、先生がいない時間にも自分で勉強できる状態へ変わっていきます。

これは、成績に大きな差を生みます。

なぜなら、勉強時間の多くは、先生が目の前にいない時間だからです。

授業中だけ勉強する子と、家でも自分で読んで考えられる子では、積み重ねが変わります。
先生に言われたことだけをやる子と、自分でわからないところを見つけられる子では、伸び方が変わります。

成績を上げるために本当に必要なのは、先生の説明を増やすことではありません。

子どもの頭が動く時間を増やすことです。

わかった気になる時間ではなく、実際に考える時間。
聞いている時間ではなく、自分で理解を作る時間。
説明を受ける時間ではなく、自分で解こうとする時間。

この時間が増えたとき、成績は上がり始めます。

マイジャイロが大切にしているのは、子どもを受け身にしないことです。

先生の説明を聞いて終わる勉強ではなく、
自分で読み、
自分で考え、
自分で理解し、
自分で進める勉強へ。

成績を上げるのは、先生の説明ではありません。

子どもの頭が動いた時間です。

その時間をどれだけ作れるか。
そこに、成績が上がるしくみがあります。