集中できないのは、意志が弱いからとは限りません。
「集中に入れる状態」がまだ整っていないだけかもしれません。
子どもが勉強に集中できない。
机に向かっても、すぐに手が止まる。
教科書を開いても、なかなか読み始めない。
問題を解いていても、すぐに別のことを考えてしまう。
注意すると、その時だけ少し集中するが、しばらくするとまた元に戻ってしまう。
このような様子を見ると、保護者の方は、
「もっと集中しなさい」
「やる気を出しなさい」
「なぜ続かないのか」
と言いたくなるかもしれません。
しかし、集中できない原因を、単に「意志が弱いから」と考えてしまうと、本当の問題を見落としてしまうことがあります。
集中とは、気合いだけで作るものではありません。
子どもが集中できるかどうかは、勉強に入る状態、課題の難しさ、理解のしやすさ、周囲の環境によって大きく変わります。
たとえば、教科書を読んでも意味がわからない。
問題を見ても、何をすればよいかわからない。
前に習った内容が抜けていて、今の内容につながらない。
どこから手をつければよいかわからない。
このような状態では、集中しようとしても難しくなります。
子どもは、わからないことに長く向き合うと、苦しくなります。
苦しくなると、気持ちは勉強から離れていきます。
そして、結果として集中できなくなります。
つまり、集中できないのは、意志が弱いからではなく、勉強が「集中に入れる状態」になっていないからかもしれないのです。
集中には、入り口があります。
まず、何をすればよいかがわかること。
次に、少し考えれば手が動くこと。
そして、やっていることの意味が少しずつ見えてくること。
この状態になると、子どもは勉強に入りやすくなります。
反対に、何をしているのかわからないまま机に向かっていると、集中は続きません。
教科書の言葉がわからない。
問題の意味がわからない。
なぜその解き方になるのかわからない。
何を覚えればよいのかわからない。
この状態で「集中しなさい」と言われても、子どもは困ってしまいます。
集中するには、まず「わかる入口」を作ることが大切です。
マイジャイロでは、子どもにいきなり難しい問題を解かせることを重視していません。
まず教科書を読みます。
自分で意味を考えます。
どこがわかり、どこがわからないのかを確認します。
そして、どうしてもわからないところを先生が助けます。
このようにして、少しずつ「わかる状態」に近づけていきます。
子どもは、わかり始めると集中しやすくなります。
「ああ、そういうことか」
「ここまではわかる」
「これならできそうだ」
この感覚が出てくると、勉強に向かう気持ちが生まれます。
集中は、無理やり作るものではありません。
理解が進むことで、自然に深まっていく面があります。
もちろん、環境も大切です。
周囲が騒がしい。
スマートフォンが近くにある。
何をするかが決まっていない。
時間だけが長く設定されている。
課題が難しすぎる。
こうした状態では、子どもは集中しにくくなります。
集中を作るには、環境を整えることも必要です。
静かな場所で勉強する。
やることをはっきりさせる。
短い時間から始める。
最初に取り組む課題を難しすぎないものにする。
少しできた感覚を作る。
このような工夫によって、集中に入りやすくなります。
集中できる子は、ただ我慢強い子ではありません。
集中に入る条件が整っている子です。
何をすればよいかがわかっている。
今やっていることの意味がわかっている。
少し考えれば前に進める。
わからないところは先生に助けてもらえる。
できた感覚を少しずつ積み重ねられる。
このような状態になると、子どもは集中しやすくなります。
一方で、集中できない子を叱り続けても、状況はなかなか変わりません。
「集中しなさい」と言われた瞬間だけ姿勢を正しても、勉強の中身がわからなければ、またすぐに集中は切れてしまいます。
大切なのは、集中を命令することではありません。
集中できる状態を作ることです。
マイジャイロでは、子どもが集中できないとき、その子の意志の弱さだけを見ません。
何がわからないのか。
どこで止まっているのか。
課題が難しすぎないか。
教科書の言葉が理解できているか。
勉強に入る環境が整っているか。
こうした点を見ながら、子どもが集中に入れる状態を作っていきます。
集中は、成績を上げるうえで欠かせません。
しかし、集中は「頑張れ」と言えば生まれるものではありません。
わかるから、集中できる。
少し進むから、続けられる。
できそうだと感じるから、頭が動く。
この流れができたとき、子どもの集中は少しずつ深まっていきます。
集中できないのは、意志が弱いからとは限りません。
集中に入るための条件が整っていないだけかもしれません。
だからこそ、成績を上げるためには、子どもを責めるのではなく、集中できる勉強の状態を作ることが大切です。
マイジャイロが目指しているのは、子どもに無理やり集中させることではありません。
自分で読み、
自分で考え、
少しずつわかるようになり、
自然に集中が深まっていく勉強です。
集中できる子は、意志が強い子ではありません。
集中できる状態に入れた子です。
その状態を作ることが、成績を上げる第一歩になります。


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